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糖尿病

糖尿病とは

糖尿病

血液の中にはブドウ糖が含まれており、この濃度を数値化したものを血糖値といいます。同数値が慢性的に高い状態にあると糖尿病と診断されます。
血糖値については、食事をしたり、糖分を含んだジュースを飲んだりすることで上昇しますが、膵臓で作られているホルモンの一種であるインスリンが分泌されることで再びバランスがとれた状態に戻ります。ただし、このインスリンが何らかの原因で分泌量が不足もしくは量が十分でも質が伴わない、あるいは全く出なくなってしまうと、血液中のブドウ糖が過剰になってしまい、血管がダメージを受けることになります。同疾患も発症初期では自覚症状が出ないため、病状を進行させやすく、合併症(糖尿病三大合併症※や脳卒中、心筋梗塞など)を発症してから気づいたというケースも少なくありません。このようなことにならないためにも、日頃から定期的に健診を受け、血糖値の状態をチェックしていくことは大切です。

糖尿病三大合併症

糖尿病網膜症

糖尿病と診断されたのちに適切な治療を行わず、HbA1c7%未満が維持されないと発症します。高血糖の持続により、網膜の上に走行している毛細血管に瘤ができる、血管が詰まって出血する、眼球全体に出血する、網膜剥離を起こすという状態になります。糖尿病の罹病歴10年前後で、およそ40%の方が糖尿病網膜症を合併しています。発症初期では自覚症状は現れず、硝子体出血や牽引性の網膜剥離といった状態になって初めて気づくということが少なくありません。

糖尿病腎症

高血糖状態が続くことにより、血液を濾過して尿をつくる腎臓の糸球体にある毛細血管が障害を受けるようになり、やがて濾過する機能が低下して、老廃物だけでなく蛋白質も尿中に排泄されますがこれが糖尿病腎症です。発症初期には自覚症状はありません。最初に微量アルプミン尿が認められ、進行するとたんぱく尿や浮腫も現れるようになります。適切な治療を行わないとやがて腎不全となり、最終的には尿量が著しく低下し、透析療法が必要となります。

糖尿病神経障害

糖尿病による高血糖の持続と血行障害によって、足や手の末梢神経が障害されるようになるのが糖尿病神経障害です。初期から足先にしびれなどの知覚異常が出現しますが、多くの場合軽視されるようです。症状が進行すると、やけどや外傷があっても痛みなどを感じないなどの感覚麻痺が現れ、血管障害や感染症などが加わると皮膚潰瘍や壊疽をきたすことがあります。

糖尿病の種類

上記でも触れましたが糖尿病発症にはインスリンの作用不足が関与していり、その原因は主に2つあると言われています。

1型糖尿病

インスリンが作られる膵臓のβ細胞が自己免疫反応などによって破壊されている状態です。従ってインスリンは、ほぼ分泌されていません。そのため、インスリンを体外から補うインスリン注射による治療で血糖をコントロールしていきます。

2型糖尿病

日本人の全糖尿病患者様の95%を占めるとされるもので、日頃の不摂生な生活習慣(肥満、偏食・過食、運動不足、喫煙・多量の飲酒、過剰なストレス 等)が引き金となって発症するタイプです。この場合は、インスリンが少ないながらも分泌されているので、生活習慣の改善から治療をはじめ、それだけでは困難であれば経口血糖降下薬による薬物療法も併せて行います。

このほか、別の病気(甲状腺疾患 など)やステロイドの長期使用が原因となって起きる二次性糖尿病や女性が妊娠すると高血糖になりやすい状態になることもあります(妊娠糖尿病)。

主な治療法

糖尿病が疑われる場合は、血液検査で診断を行います。その結果、空腹時血糖値が126mg/dl以上もしくは、OGTT(経口ブドウ糖負荷試験)2時間値あるいは随時血糖値が200mg/dl以上という数値が出ると糖尿病と診断されます(2回確認された場合)。

検査をして、糖尿病の診断を受けたら治療の開始となりますが、この疾患を完治させることは困難であることから、まず合併症を発症させないための血糖のコントロールを行うことになります。その内容については、1型と2型で多少異なります。

1型糖尿病の場合は、インスリンが分泌されていない状態なので、体外からインスリンを注入していくインスリン注射が治療のメインとなります。

2型糖尿病については、インスリンの分泌が不足している状態のため、生活習慣の改善(食事療法、運動療法)から始めていきます。食事療法では適正エネルギーの摂取(肥満や過食の防止)や栄養バランスの良い食事(魚や野菜中心のメニューなど)に努めるようにします。運動療法については適度な有酸素運動が効果的と言われています。運動量としては1回30分程度のウォーキングで充分ですが、できるだけ毎日継続的に行うようにしてください。またストレッチや軽い筋トレも組み合わせて行うとより効果的になります。なお運動内容については医師とご相談ください。

生活習慣の改善だけでは血糖のコントロールが難しい場合は、薬物療法として経口血糖降下薬も併せて行うようにします。それでも不十分ということであれば、1型の治療と同様のインスリン注射となります。

河田医院

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医療法人社団燦裕会 河田医院
院長
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内科・循環器内科・小児科・リハビリテーション科・消化器内科・予防接種
最寄駅
相鉄線瀬谷駅 / 三ツ境駅
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休診日:水曜午後、木曜、土曜午後、日・祝
ただし、急患はこの限りではありません